21歳で初産卵、クックさん(クサガメ)の2か月間の記録

こんにちは、カメちく工房です。
twitterでちょこちょこと呟いておりましたが、

我が家のクックさん(クサガメ)が21歳にして初めての産卵をしました!

長かったよ~~~!そしてめちゃくちゃ心配しました。

21歳という高齢での初産卵、
期間はトータルで約2か月。
毎日、まだかまだかと不安になる日々でした。

目次

最初の産卵活動

今回のクックさんの初産卵、私的に第一部と第二部に分かれている印象でした。

5月下旬、急にご飯を食べなくなりました

それまでバクバクたくさん食べていたクックさんが、
急に何日もご飯を食べなくなりました。

その割にめちゃくちゃ外に出たがるし、
あちこちホリホリして大暴れ。
私も夫も何が起きているのか全然分かりませんでした。

クックさんは21年間一緒に住んでいて、
今まで産卵なんて一度も起こったことがなく、
ずっとオスだと思っていました。

オスは黒化する、という話は聞いたことがありましたが、
黒化しないオスも稀にいるとのことで、
クックさんはそのタイプなんだと疑っていませんでした。

twitterで「それ産卵活動じゃないですか?」
と何人かのお優しい方たちにアドバイスされ、

まさか…女の子だったの…( ゚Д゚)???

と、初めてクックさんの性別を疑いました(;・∀・)
今まで男の子扱いしていてごめんよ…。

夫が土を持ってきてくれ、早速産卵床を作りました。
立派ですが、水はすぐに泥だらけ、
外に出たくて暴れるので、隙間から落ちて床も土と泥だらけ…
アパートでこの産卵床を作るのはなかなかに大変だと思いました(;^ω^)

片道1時間以上かけて動物病院へ

流石にもう何週間もご飯を食べないから、病院に連れて行こうと、
夫と話し合い、動物病院を探しました。

うちは田舎なので、
近くに動物病院は何件かありましたが、亀を診てくれる病院はありませんでした。
片っ端から電話をかけてみるも、
「亀さんは扱っておりません」と言われ続けました。

結局連れて行ったのは、片道1時間以上かかる病院。
この病院でちょっと色々ありましたが、これはまた別のお話…。

レントゲンを撮ってほしいとお願いをしたところ、

あ、あれ~~~?1個だけ??

毎日暴れているし、ホリホリが止まらないし、
卵詰まりをとても心配していたのですが、映ったのは1個だけでした。

「一個だけだと、そこまで体に影響はないし、
この状態で無理に手術する方がかえって負担になるかもしれないから様子を見ましょう」

とのことで、ビタミン剤のみ注射してもらって帰ってきました。

それにしても…クックさん、注射痛くないの??
看護師さんに抱えられて、先生に注射をしてもらったのですが、
全く動じる気配がありませんでした。

先生の方に首を向けつつも、痛がっている様子もなく、
「何してるの?」くらいな調子で笑ってしまいました(;・∀・)
肝っ玉母ちゃんですね。

この後、何事もなかったかのようにご飯をモリモリまた食べるようになったので、
一安心と共に、ちょっぴり心配もしました。

産卵活動再び

7/1再び食欲不振になりました

モリモリご飯を食べるようになって2週間ほど経過した7月1日、
またもクックさんはご飯を食べなくなりました。
そして外出せアピールと、色々なところをホリホリ…。

本棚をホリホリ、
タンスをホリホリ、
何もない床の上でホリホリ…

今までご飯をたくさん食べたのは、
お腹の中の一個の卵を産む準備だったのか、
それともあれから卵が他にも作られ始めたのかな?
と、夫と話していました。

前回の産卵床は片付けてしまっていたので、
私は室内で汚れにくい産卵床は作れないものか?とネットを漁る日々…
そして手作り産卵床が完成しました。

手作りの産卵床で3時間以上頑張るクックさん

完成した産卵床はこちら。

■作り方

①段ボールに雑誌を2/3くらい詰めて蓋をする
②段ボールにクックさんの甲羅の幅くらいの穴をあける
③穴の中に丸めた新聞紙を詰め込む
④硬くなりすぎないように段ボールにタオルを巻き、その上に新聞紙を巻く

これなら新聞紙をぐちゃぐちゃにされても、
散らかされてもお手入れが簡単なので、我ながらよくできたと自画自賛しました。

参考にさせていただいたのはこちらのホームページです。
我が家には全然雑誌が無かったので、
雑誌オンリーで作るのではなく、段ボールに詰めるという方法にしました。

夕方にはこんな感じで興味はあるけど、知らんぷりしていたクックさん。
「まあ、そんな簡単にうまくいくわけないよなあ…」
と半分諦めていました。

21時ごろ、床でホリホリしていたクックさんを、
「せっかく作ったから、乗ってみ」
と乗せたところ…

ほ、ホリホリしてるうううううう(*’▽’)!!!
やったーーーーーー!!!

すぐ嫌がって降りちゃうかも、と思っていましたが、
全然そんな様子もなく、ずっとホリホリしていました。

飼い主が寝る時間になってもずっとホリホリ…
ライトすら気にしないほどの集中力。

このまま無事に産卵できるかな?
と期待しつつ、心配で張り付いてましたが、
眠気に負けて少し寝落ちしてしまったり…。

日付が変わったあたりで、クックさんは諦めてしまいました。
この日はトータル3時間以上頑張ってました。
疲れるよね、お疲れ様( ;∀;)

産卵床作りに躍起&迷走

3時間頑張った日から、何度か産卵床を作り直して挑戦し続けました。
しかし、初日のものが一番良かったのか、
作った産卵床の上に乗って、しばらくはホリホリしてくれるものの、
すぐ降りてしまうことが続きました。

明るすぎて嫌なのかな?
と、壁際に移動してみたりしましたが、そういう訳ではなかったみたいでした(;・∀・)

夫も手伝ってくれて、
最終的には3つの産卵床が我が家に並んでいました(;・∀・)

左のプラ船は、段差があれば産めるんじゃないか?という期待を込めたもの。
SNSで、ちょっとした段差を利用して産卵している画像を見つけたので参考に作ってみました。
本当はここにもっと丸めた新聞紙が入っていましたが、
この産卵床はあまり気に入らなかったようなので、段ボールの産卵床の詰め物に使ってしまいました(笑)

右の水槽は、もう土の上じゃないとだめなんじゃないか?
と夫に用意してもらったものです。
床でホリホリしているところを土の上に乗せたらそのままホリホリしてくれました。
という経験談をtwitterでいただいたので、早速取り入れました。
ですが、早くも外に出たがるので数回使って終わりました。

一番興味を示してくれるのは、やはり段ボール&新聞紙でした。
土を柔らかくする目的でおしっこをしながらホリホリするので、
段ボールや新聞紙がすぐにだめになってしまいますが、
この産卵床が一番長くホリホリしてくれます。
土より汚れないですし、次回の産卵にも取り入れたいと思います。

ご飯全然食べないのに出せアピールはすごく力強いクックさん。
あの…首の皮がすごいことになってますよ(;^ω^)??

7月の第2週までは、私も仕事に行っていたので、
外出せアピールをしているクックさんを水槽に戻して、
仕事に行くのはちょっと心苦しかったです。

産休に入り、時間に余裕はありますが、
途中で何かあってもいけないので、片道1時間以上の病院に一人で連れて行くのは少し不安がありました。

あまりにも絶食が続くならそんなこと言ってられない!
と思いながら、
毎日「今日も卵ない…」と水槽を覗く日々。

クックさんの体力や、夏の暑さなどで、
飼い主の方がずっとソワソワしていたと思います((+_+))

ほぼ絶食から24日目の朝、遂に産卵!

ここ数日は絶食というより、ほぼ絶食になっていたクサガメさん。
普通のご飯は食べませんが、ごちそうパン(エビ味)は少しかじるように。
好きなおやつだから、目が欲しがるのかな?
少しかじっては諦めて、そんな感じの日々が続きました。

7月24日の朝、
いつも通り夫を見送り、クックさんの水槽に向かいます。
いつもだったらお水から出てきて、外出せアピールをしてくるのですが、
お水から出ることなく、こちらをじっと見つめてきました。

「ん~ご飯かな?でもまだ食べないだろうな~」
とご飯を乗せたスプーンを近づけたら…ガブリ!!!

( ゚Д゚)!??
え?食べた!?というかかぶりついた???
もしかして…

と水槽を覗いてみたら…

あったあああああああ!!!( ゚Д゚)
なんか紐みたいなの付いてて卵かわかんないけど!!!
なんかあったああああ!!!!!

もう本当にこんな感じのテンションでした(;^ω^)
想像よりもずっと小さい卵でした(1.5cm)

夫にすぐラインして写真も添付。
「(レントゲンで見たやつより)小さくない?」
うん…私もそう思ったよ(;^ω^)
レントゲンで見たやつ、もっと大きかったと思うんだけど…と。

実はまだお腹にあるのか、
レントゲンと実際はまた別なのかと、
絶妙にモヤモヤする感じはありましたが、

元気にご飯をモリモリ食べてくれるクックさんをまた見れて良かったです( ;∀;)♡
twitterでもコメントくださった皆さんありがとうございました!

貴重な経験をさせていただきました

今回のクックさんの初産卵、貴重な経験をさせていただきました。

・21歳という高齢での初出産、
ずっとオスだと思っていたので産卵だと気づくのが遅れたこと。

・初めての動物病院、
病院側と意思疎通ができずヤキモキしたこと、
田舎には亀を診てくれる病院が全然ないこと。

・産卵床を初めて作ってみて、
好き嫌いがはっきりわかること。

・初めての卵はすっごく小さくて、
この1個を産むために24日もほぼ絶食で頑張っていたこと、
全体で2か月間も頑張ったこと、
産卵って大変だなあ…本当に命懸けだなと思ったこと。

・twitterでたくさんの方にアドバイスをいただけてありがたかったこと。

すごく冷や冷やしたし、心配でソワソワした2ヶ月間でしたが、
クックさんのことをしっかり観察できましたし、
亀の産卵について学ぶ機会になりました。

次回、産卵活動が始まったとしても、
すぐに産卵床を作ったり、慌てず落ち着いた行動がとれるんじゃないかと思います。

twitterで色々アドバイスをいただけて本当に感謝です!
高齢でも突然産卵することがあることや、
初めての産卵はクックさんと同じく1個だけだったとか、
床でもホリホリするし、水中で産むことがあること、
産卵活動をしているけれど産卵せず、ある程度ホリホリしたら満足する亀さんもいることなど、
ネットサーフィンだけではわからなかったリアルな体験がすごく参考になりました。

この場を借りてお礼を言わせてください、
本当にありがとうございました!

クックさんのこの産卵経験も、
誰かの亀さんの役に立つといいなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

ハンドメイドが好きな信州住みアラサー会社員。
夫とクサガメと暮らしています。
刺繍やフェルトを使ったカメ作品を制作販売しています。
ネット販売だけでなくいつか対面販売をするのが夢。

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